ビールと発泡酒の違い ビールと発泡酒は、酒税法という法律で麦芽比率と使用原料、この2つの面から分類されています。ビールは、水とホップ以外の原料における麦芽の使用比率が、66.7%(3分の2)以上と決められています。さらに他の原料についても使用できるものが限られています。発泡酒は、ビールと同じく麦芽を原料としています。麦芽の使用比率が、66.7%未満ならば、発泡酒ということになります。

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お酒の効用 ●食欲の増進
アルコールの刺激で胃液の分泌がさかんになり、消化を助けるため、食欲が増します。
   
●ストレスの解消
ほろ酔い程度の飲酒は、日頃、私たちの欲求行動を抑圧している理性の働きを適当にゆるめてくれます。このため精神的な緊張から開放され、心がのびの びとして、ストレスの解消につながります。

●発想の転換
とかく人は自分の考えに固執しがちですが、ときには柔軟になることも大切。ほどよいお酒で新しい考えがひらめいたり、発想を変えることができた経験は多くの人がもっています。

●疲労回復
アルコールにはからだのすみずみの血管を拡張して、血流をさかんにする働きがあり、体内にたまった疲労のもとになる老廃物を洗い流してくれます

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よい盃はお酒をおいしくする  お酒を飲むのに欠かせない盃。酒に付いているから「さかづき」であり、「つき」には飲食物を盛る椀形の器の意味もあります。昔は土器だったので『坏』の文字が使われましたが、その後『杯』になり、盃は杯の俗字です。
 酒に限らず液体を入れる器としては、世界各国で底の深いコップタイプのものを使うのに、なぜ日本は底の浅い盃タイプなのでしょうか?これは、中国やヨーロッパなどの騎馬民族は牛や山羊の角を器として使い始めたのに対し、農耕民族の日本人は貝殻を利用したからともいわれています。
 染付、萩、唐津、備前とさまざまな焼き物に恵まれたわが日本。出張や旅行のたびに気に入った盃を集めて、気分や酒に合わせて盃を変えるのもお酒を飲む楽しみの一つです。

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清酒の味覚  清酒の味覚の要素といわれるが甘、辛、酸、苦、渋の五味です。これらの味覚の感度は温度によっても変わります。甘味は温度が上がるにつれて感度が増し、体温に近い35度くらいがもっとも敏感になるらしいです。逆に渋味は温度が下がるにつれて感度が増し、酸味は温度による感度の大きな変化はないそうです。吟醸酒や生酒は冷やで飲むのがいいのは、温度が高いと吟醸香が強すぎることもありますが、低温で甘味感が抑えられるので、吟醸酒ならではのフレッシュ感が引き立つためです。燗をすると加温により甘味が感じやすくなり、渋味と酸味については鈍感になるので、酸味の利いた辛口のお酒も飲みやすくなります。

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10月1日は日本酒の日  10月1日は『日本酒の日』。なぜ10月1日なのかごぞんじでしょうか?
 酒という文字は、さんずいに酉と書きます。酉は十二支の10番目の「トリ」ですが、もともとは、酉は壺の形、それも酒壺を表す象形文字で、同時に酒を意味していました。後に液体を表す「さんずい」がついて「酒」となりました。
 昔、一年のはじまりを冬至に置いていました。酉の月にあたるのは現在の9月末から10月の頃。ちょうどその時期は、米を収穫し新酒を醸す月です。酉の月は「酒の月」でした。
 明治期に酒税法が創設されて以来、10月から翌年の9月にかけてを酒の酒造年度としていました。酒造元にとって10月1日は、元旦ともいえる一年のはじまりであり、「酒造元旦」として祝うところもあるそうです。
 この酒造年度は、昭和41年に7月1日から翌年6月30日と改定されましたが、現在でも10月1日が「日本酒の日』として残っています。
 ところで「酉」がついている漢字の中で、酒と関わりがなさそうで、実は深く関わりがある文字がいくつかあります。
 たとえば「配」は、配るは配るでも、酒を配る人を意味し、「酢」は、客が主人に酒盃を返す、返杯を意味しているそうです。また、「酬」は、主人が客の好意に応えて重ねて酒をすすめることをいうそうです。
 もちろん、ずばり酒と深く関わる酸、酵、醇、醸、酊、酌、酔、酎などの酒の味、酒造り、飲酒に関する文字も多いです。


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